内容説明
父・春水の死後、偉大だった父を乗り越えるべく、幼き日からの夢であった歴史書『日本外史』の執筆・推敲を続けていく山陽。だが、反幕府的な内容をはらむ『日本外史』を世に出すために、権力者におもねることなど、できはしない。一方、そんな山陽を愛し、支え、励ましつづけたふたりの女性―独身を貫き、自ら書画をたしなむ才女・細香と、家庭的で気働きのきく若い妻・梨影。あまりにも対照的なふたりは、山陽に翻弄されつつも、その生き様に当時の女性が知らなかった「自由」の夢をみた…。幕末の歴史を変え、戦後封印された思想家頼山陽の波瀾万丈の生涯!中国新聞に連載され大評判の小説がついに単行本化。
著者等紹介
見延典子[ミノベノリコ]
1978年、早稲田大学卒業直後に「もう頬づえはつかない」を刊行、大ベストセラーに。広島在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yearning for peace
1
「もう頬杖はつかない」の見延典子さん、初めて読みましたが、私にとって、ページをめくるのがこんなに心地よい本もなかなかありません。文庫化されたら、確実に買います。もう一度時間があれば、読みたい。頼山陽の人間臭さが秀逸です。2009/01/10
snowflake
0
「わしは若い頃、都合五年間、身の自由を拘束された。あの時ほど権力のこわさを思い知ったことはない。わしは思うたのじゃ。権力に握り潰されてなるものかと。今に見ておれ、わしはわしなりの方法で、正義と自由とを手に入れてみせると」2018/08/18
あいちおいちゃん
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京都が舞台。そして吉田松陰の愛読書が『日本外史』いろいろなところで日本の歴史と自分の見てきた京都の街がつながり、うれしく思った。また、奈良には寧楽美術館があり、そこに山陽とかかわりのある画もあると知り、興味を持った。はじめ、読みづらかったが後半になってぐんぐんひきつけられた。2011/06/11




