内容説明
一九一四年夏、イギリスのポーツマス。工場で働く十七歳のジャックは、友人ハリーとともに、地元プロサッカーチーム「ポーツマス」のユースチームに所属していた。二人は初出場となったシーズン開幕戦で活躍し、期待の新星として注目される。しかし、ちょうどこの年、第一次世界大戦が勃発、二人は好戦的な空気に押されるように、志願して軍隊に入り、西部戦線に送られることになった。二人を待ち受けていたのは、泥だらけの塹壕、粗末な食事、ネズミやシラミ…そして「戦争」の現実だった。砲弾が飛び交い、若い兵士たちは次々に命を落していく。捕虜の銃殺、仲間の自傷、その一方で優雅に過ごす将校たち…。ところが、その年のクリスマス、奇跡のような出来事が起きる。前線の兵士たちは、敵味方のへだたりを超え、ともにクリスマスを祝い、戦場はサッカー場に変わったのだ。第一次世界大戦開戦の年、実際にあったクリスマスの休戦を題材に、十七歳のサッカー選手の目を通して、人間の尊厳を真摯に描く感動の物語。10代~。
著者等紹介
リオーダン,ジェイムズ[リオーダン,ジェイムズ][Riordan,James]
1936年イギリス・ポーツマス市生まれ。少年時代に第二次世界大戦を経験。戦後様々な職業を経験した後、ロシア(当時ソヴィエト連邦)の首都モスクワに留学し、ロシアのサッカーリーグで選手として試合に出場もした。1965年にイギリスへ戻り、複数の大学で教鞭をとる。1998年、若い読者に向けて初めて書いた「スウィート・クラリネット(未訳)」が、ウィットブレッド賞の候補となる。以来、戦争と若者を主題とした小説を意欲的に発表し続けている
原田勝[ハラダマサル]
1957年生まれ。東京外国語大学卒。ヤングアダルト小説を中心に、英語圏の優れた児童書を意欲的に紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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