内容説明
クリスマス・イヴ。雪のふりつもった美しい町をとおって、ぼくは、父さんが働いている工場へおつかいに行った。すると、エレベーターの中で、不思議なものを見た…壁の鏡に、サンタクロースみたいなおじいさんの顔が映ったのに、ふり返ってみたら、ほかにはだれも乗っていなかった。ぼくが、なんの気なしにその話をすると、父さんと、なかまの人たちの顔色が変わった。エレベーターには、工場をはじめたオットーという老人の幽霊が出る。だれかがオットーを見ると、その日、工場で事故が起こり、死人が出る、というのだ。どうしよう、今日、事故にあうのが、父さんだったら…?一九三〇年代のイギリスの小さな町を舞台に、男の子の冒険と、父と息子のきずなを描いた、心に残るクリスマスの物語。作者ウェストールの回想記を併録。
著者等紹介
ウェストール,ロバート[ウェストール,ロバート][Westall,Robert]
1929~1993。イギリス・ノーサンバーランドに生まれる。美術教師として教えるかたわら、一人息子のために書いた処女作「“機関銃要塞”の少年たち」(評論社)がカーネギー賞を受賞、作家としてスタートする。「かかし」(徳間書店)で再度カーネギー賞、「海辺の王国」(同)でガーディアン賞を受賞、「児童文学の古典として残る作品」と評された
ロレンス,ジョン[ロレンス,ジョン][Lawrence,John]
イギリスのヘイスティングス生まれ。ヘイスティングス美術学校に学ぶ。2年間の兵役の後、本のためのイラストレーションを学び、以来100冊を越える本に挿絵や木版画をつけている。イギリスを代表するイラストレーターの一人で、木版画は美術館にも多数所蔵されている
坂崎麻子[サカザキアサコ]
翻訳家。学習院大学卒
光野多惠子[ミツノタエコ]
津田塾大学卒業後、15年間、舞台制作関係の仕事にたずさわったのち、翻訳家となる。中田耕治氏、坂崎麻子氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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