内容説明
“ブレスト”は魔法に満ちた世界だ。たくさんある異世界の魔法のバランスを保つ、大事な存在でもある。ところがある日、その世界のイングランドに住む、宮廷付き魔法使いの娘ロディは、国中の魔法を司る「マーリン」が、恐るべき陰謀を企てていることに気づいた。だけど大人たちは、そんな話は信じてくれない。ただひとりの味方、幼なじみの少年グランドも、どんな魔法もひっくり返してかけてしまうから、頼りになるどころか、ロディの方が面倒を見なければならない始末。自分で陰謀に立ち向かう決心をしたロディは、古の魔女から“花の魔法”を受け継ぐのだが…。一方、“地球”の英国に住む少年ニックは、長年、魔法を習いたいと夢見ていたが、ある日、ロンドンのホテルから異世界に足を踏み入れ、事情がわからぬままロディを助けることになり…?冥界の王、燃えあがるサラマンダー、大地に眠る伝説の“白のドラゴン”…多元世界を舞台に、二つの視点から描かれた、波乱万丈のファンタジー。著者最新作にして渾身の最長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
23
"ブレスト"は魔法に満ちた世界だ。地形はイングランドに似ているけれど、それぞれが独立した国で、みんな王制。テレビやパソコン、携帯電話に似たものもあって、科学はかなり発達していますが、魔法もまた盛んで、政治を治める王とは別に、国の魔法を治める役の人もいる。国を治める王が、いつも旅してまわっている。ところがある日、その世界のイングランドに住む、宮廷付き魔法使いの娘ロディは、国中の魔法を司る「マーリン」の位に新しく就いた若者が、恐るべき陰謀を企てていることに気づいた。だけど大人たちは、そんな話は信じてくれない2004/10/07
瑠璃菊
8
ロディとニックのお話。グランドが「惹きつけの魔法」を使っていたことには少し驚いた。前半部分はタイトルの意味がわからなかったが、だんだんとわかるようになって来ました。あと、イジーたち(イザドラ、イルザビル)の性格が変わるところや会話もとても面白かったです!2018/05/04
Lwsika
7
多分私がこの本を読んでいる間にダイアナさんはお亡くなりになってしまった。一生忘れられない一冊。今まで素敵な物語をありがとう。心からご冥福をお祈りします。2011/03/27
メル
4
それぞれ別の世界にいるロディとニックの話が交互に語られるんだけど、その2人のお話や世界が連動してたり関係し合ったりしてどんどん繋がっていくのが面白い。多くの平行世界を舞台にして、違う世界への行き方が更に書かれてたとことか、ニックが大人っぽくなってたところとか、前作?のバビロンと比較できて楽しかった。大家族が出てくるとこ民間伝承をモチーフにしてるとこ、キャラが濃すぎたり意外と動物が肝心だったりするところなどダイアナウィンジョーンズの十八番が沢山見れて最高だった2020/02/28
ぎすけ
4
バビロンまでは何マイルのその後の話。ニックがこの話では頼りになる少年に成長していた。
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