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内容説明
高畑勲・宮崎駿が敬愛するロシアのアニメーション作家の初の画文集。『話の話』『霧の中のハリネズミ』『キツネとウサギ』『アオサギとツル』そして未完の傑作『外套』収録。
目次
話の話
外套
25日‐最初の日
キツネとウサギ
アオサギとツル
霧の中のハリネズミ
著者等紹介
ノルシュテイン,ユーリー[ノルシュテイン,ユーリー][Norshteyn,Yury]
1941年、ロシア、ペンザ州アンドレーフカ村(疎開先)で生まれる。1943年からモスクワ在住。1961年にサユーズムリトフィルム(連邦動画スタジオ)に就職、同スタジオ主催のアニメ美術コースを終了。絵画志望だったので美術学校入学の試験準備を始めるが、セルゲイ・エイゼンシュテイン全集に触発され、アニメーション監督の道を選ぶ。主な監督作品は『キツネとウサギ』『アオサギとツル』『霧の中のハリネズミ』『話の話』『連句アニメーション冬の日』(松尾芭蕉の発句「狂句木枯らしの身は竹斎に似たる哉」を手がけた)など。現在、ゴーゴリ原作の「外套」のアニメーションを制作中
児島宏子[コジマヒロコ]
東京都出身。1972年に日ソ学園(現・東京ロシア学院)本科卒業後、モスクワ大学ロシア語教師養成セミナーで研鑚を積む。以後、映画、音楽分野で通訳、翻訳、執筆などに従事
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感想・レビュー
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keroppi
29
ノルシュテインの自作を語る画文集。フラーニャとは、美術監督であり奥様でもあるフランチェスカ・ヤールブソワの愛称。フラーニャの描く作品世界の絵や創作過程のスケッチや様々な写真が、大判の誌面に惜しげも無く展開する。アニメの人物たちのモデルとした写真まで。ノルシュテインの世界の深さが感じられる。ますますノルシュテインが好きになってきた。高畑勲さんが寄せた文章も、ノルシュテイン愛が感じられる。俳句をアニメ化したという作品も見てみたい。2017/07/28
アイアイ
14
「話の中の話」25年間過ごしたマーリナ・ローニャ村に結びついた最も大切な作品。オオカミの子のモデルは、首に石が結わえ付けられ引き上げられたずぶぬれの子猫の写真記事。 妻や子供たち、自ら命を絶った叔父の事、14歳の時に亡くなった木工機械整備しの父の事が語られた文章が素敵でした。 日本の詩歌を作品の雰囲気に保つように表現されたアニメーションたち。グロテスクでほの暗く、美しい。ロシアのアニメーションで一番好きです。 ▽図書館 2017/06/12