駆けぬけて、テッサ!

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  • サイズ B6判/ページ数 414p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198617677
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

内容説明

幼いころから馬と一緒に暮らしてきた少女テッサ。両親が離婚したせいで、故郷アイルランドから英国にやってきたテッサは、大好きだった馬のアカリと無理やり引き離されて悲しみのどんぞこに突き落とされたあげく、母親の再婚相手の残虐さに憤り、自分の居場所を見つけられずに殻に閉じこもってしまう。だが、無理やり働きに出された厩舎で、思いがけずアカリの子馬「ピエロ」と再会すると、テッサの頑なな心に一筋の希望が生まれたのだった。―ピエロに騎乗して、イギリス最大の障害レース「グランド・ナショナル」に出たい。私は騎手になる。それが私の夢…だが、炎のような気性をしたテッサは、残虐な義父のやり口に腹をたてるあまり、刃物を手に…一頭の馬にすべてを賭ける少女の一途さをあざやかに描きだす、感動の青春小説。

著者等紹介

ペイトン,K.M.[ペイトン,K.M.][Peyton,K.M.]
1929年、英国生まれ。九歳の時にはじめての本を書き上げ、十五歳の時に、作家としてデビュー。美術学校で学び画家を目指すが、出産を期に本格的に作家になる決心をする。YA向けの本を多く手がけ、1969年に「雲のはて:フランバーズ屋敷の人びと2」でカーネギー賞を受賞、「愛の旅だち:フランバーズ屋敷の人びと1」(ともに岩波書店刊/絶版)のシリーズで、1970年にガーディアン賞を受賞。日本でも数多くの作品が紹介されている。英国エセックス州在住

山内智恵子[ヤマノウチチエコ]
1957年生まれ。国際基督教大学大学院修士課程修了。約10年間コンピュータによる自動翻訳の研究に従事した後、子育てをしながら、津田塾大学大学院博士課程にて学ぶ。現在は津田塾大学などで非常勤講師をしながら、翻訳に意欲をもやしている
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

4
「フランバーズ屋敷の人びと」の主人公クリスチナとは違い、本作の主人公テッサは、激しい気性の持ち主。かといって乱暴とか粗暴というわけではない。純真さを秘めた、一途な感情を持ち合わせている。女性というハンディを背負いながら、熾烈なイギリス競馬社会の中で生き抜き、愛馬のピエロとグランド・ナショナル大障害に挑んでいくテッサの半生を描いた感動の一冊である。2014/03/23

がんぞ

3
先天性視覚障害馬が肌馬になる導入。テッサの父はアル中、母の見つけた再婚相手は馬主業で金持ちだが馬を愛していない(もちろん馬は消耗品ではあるから情を移さずビジネスと割り切らないと辛い)。第1部が12歳と15歳(反抗児と少女騎手デビュー)に分かれ、第2部冒頭では『ターミネーター2』のサラみたいになってる。社会的動物であるピエロも。両部ともグランドナショナル大障害(40頭立7200m30障害)。騎手の意志の強さが馬に伝わるレース展開の描写が素晴らしい。章名が内容を予告するHEだからYAというよりジュニア小説かな2015/08/12

はこ

3
読書好きの叔母さんに随分前に薦めてもらいながらも、なんとなく手付かずだった本。読み始めたら面白くて一気に読了。もっと早く読めばよかった。物語は山あり谷ありで読み応えがあったし、何より乗馬シーンの躍動感がすごい。児童書なので恋愛の要素には期待してなかったけれど、そちらもほんのりと楽しめました。2014/09/30

慧の本箱

1
孤独だったテッサがピエロを得て 全身全霊で愛情をかけ 歯を食いしばって目的を達成しようとします 彼女の想いがビシビシと伝わってきます2010/08/19

ののはな

0
さすがペイトンすばらしい感動の物語を久しぶりに読んだ。 テッサのささくれだったこころは目のないアカリの子馬ピエロだけが 癒せた。2012/02/07

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