内容説明
幼いころから馬と一緒に暮らしてきた少女テッサ。両親が離婚したせいで、故郷アイルランドから英国にやってきたテッサは、大好きだった馬のアカリと無理やり引き離されて悲しみのどんぞこに突き落とされたあげく、母親の再婚相手の残虐さに憤り、自分の居場所を見つけられずに殻に閉じこもってしまう。だが、無理やり働きに出された厩舎で、思いがけずアカリの子馬「ピエロ」と再会すると、テッサの頑なな心に一筋の希望が生まれたのだった。―ピエロに騎乗して、イギリス最大の障害レース「グランド・ナショナル」に出たい。私は騎手になる。それが私の夢…だが、炎のような気性をしたテッサは、残虐な義父のやり口に腹をたてるあまり、刃物を手に…一頭の馬にすべてを賭ける少女の一途さをあざやかに描きだす、感動の青春小説。
著者等紹介
ペイトン,K.M.[ペイトン,K.M.][Peyton,K.M.]
1929年、英国生まれ。九歳の時にはじめての本を書き上げ、十五歳の時に、作家としてデビュー。美術学校で学び画家を目指すが、出産を期に本格的に作家になる決心をする。YA向けの本を多く手がけ、1969年に「雲のはて:フランバーズ屋敷の人びと2」でカーネギー賞を受賞、「愛の旅だち:フランバーズ屋敷の人びと1」(ともに岩波書店刊/絶版)のシリーズで、1970年にガーディアン賞を受賞。日本でも数多くの作品が紹介されている。英国エセックス州在住
山内智恵子[ヤマノウチチエコ]
1957年生まれ。国際基督教大学大学院修士課程修了。約10年間コンピュータによる自動翻訳の研究に従事した後、子育てをしながら、津田塾大学大学院博士課程にて学ぶ。現在は津田塾大学などで非常勤講師をしながら、翻訳に意欲をもやしている
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