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内容説明
十四歳、夏。伏姫麒麟は、一度だけ死のうと思った。ここではないどこかへ行きたい―コインロッカーで生まれた犬彦は願った。麒麟の夢に現れる、前世の記憶。遙か昔より、幾たびも生まれ変わり、出会いと別れを繰り返してきたひとりの少女と三人の少年の物語。そして現代。海辺の町で、同じ記憶を持ったふたりは出会った。麒麟と犬彦の、仲間を捜す最後の旅がはじまる…。切なく、狂おしく、そして泣きたいほど優しい青春小説。
著者等紹介
大塚英志[オオツカエイジ]
1958年(昭和33年)8月28日生まれ。筑波大学卒業後、フリーの編集者として『リュウ』『少年キャプテン』『漫画ブリッコ』等のまんが雑誌に関わる。80年代末から、まんが原作者及び批評家としても活動。『戦後まんがの表現空間』(法蔵館)でサントリー学芸賞受賞。学習院女子大学非常勤講師。批評誌『新現実』を主宰
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろう
3
作者買い。MADARA読んでない(絶望)読んでないけど大丈夫だろうか(不安)前世で一緒にいた奴らを探す物語だと思って読んだ。日本神話が絡んできたあたりから難しくなってきたぜ。前世での恋人や親友を探す旅ではなく、世界と出会うための旅へ。ちゃんとおべんきょーしてまた読み直したいわ。2015/12/31
半木 糺
3
表紙の絵と、大塚英志の名前に引かれて読んだ作品。読んだ当時は本書が『MADARA』シリーズの完結編という位置づけにある作品ということを知らなかった。大塚英志は「昭和の終わり」や「ロンギヌスの槍」といったモチーフを使用しすぎる。物語を作る際の引き出しがよほど少ないのだろうか。中沢新一をモデルとしたキャラクターをさりげなく挿入するなど、批評的言説が物語のあちこちに露骨に見える点も問題。『MADARA』シリーズについては私は知らないが、己が手がけた作品を放り投げてしまう点は著者の明らかな欠点である。2003/12/24
warimachi
2
MADARAのことはまったく知らないし、特に面白いとも思わないし大して好きなわけでもない。にもかかわらず、どういうわけか何年かに一度ぐらいの頻度で気になって手に取ってしまう。なんなんだろうなあ。2017/09/23
アテルイ
2
うん、未完のままの方が面白かっただろうなと思う。2014/01/12
毒持つ産毛の虫
1
長年追いかけてきた摩陀羅はこれで完結してるはずだけど、何故か摩陀羅の呪いから未だ解けずにいる。みんなどうしても最初の摩陀羅に逢いたくて。それでも読めば心がだいぶ軽くなる。