内容説明
オランダのアムステルダムを訪れた十七歳のイギリス人少年ジェイコブは、第二次世界大戦中にオランダ戦線でドイツ軍と戦った、同じ名前をもつ祖父ジェイコブの秘密を知ることになった。祖父の青春をたどり直し、オランダの人々や文化に心を開いていくジェイコブの物語と、戦時下のオランダ人少女ヘールトラウの物語が交互に綴られていくうちに、ヘールトラウと祖父ジェイコブの絆が明らかになる…。生と死、戦争と歴史、家族の秘密、さまざまな形の恋、安楽死や同性愛など先端的な問題までを含み、広く深く展開していく、読み応えのある物語。イギリスでカーネギー賞、アメリカでプリンツ賞(ニューベリー賞のYA部門)を受賞し、ヤングアダルト文学の最高峰と認められた作品、待望の翻訳。
著者等紹介
チェンバーズ,エイダン[チェンバーズ,エイダン][Chambers,Aidan]
1934年イギリス北部生まれ。ロンドンで教職に就き、英文学と演劇を教えた後、グロスターに移り、教師を続けながら僧院の僧となる。児童書の書評専門誌の編集に携わっていた夫人と結婚後、夫妻で出版社を興し、児童書の書評誌の出版と、各国の優れた児童書をイギリスに紹介する仕事に従事。この業績に対し、82年にはエリナー・ファージョン賞を贈られた。「おれの墓で踊れ」(徳間書店刊)、「ザ・トール・ブリッジ」(未訳)等、寡作ながら質の高い作品を送り出す作家として注目を集め、「二つの旅の終わりに」の出版直後、国際アンデルセン賞を受賞した
原田勝[ハラダマサル]
1957年生まれ。東京外国語大学卒。ヤングアダルト小説を中心に、英語圏の優れた児童書を意欲的に紹介している
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