内容説明
ジェンダー・フリー、性器・性交教育、ゆとり教育…etc子供の人格を破壊し、日本を滅ぼす教育思想の「悪」を完膚なきまでに徹底批判。
目次
第1部 国を救う、教育を救う(倫理・道徳の再生こそ日本経済の再生;旧民法が日本を救う―家族再生の唯一の道;「ジェンダー・フリー教育」を全面禁止せよ;社会主義と道徳は、水と油―道徳破壊思想に冒された日本)
第2部 人格破壊教育を進める日本(「ジェンダー・フリー教育」―日本の子供に対する憎悪と殺意;「性器・性交教育」と「売春教育」―冷戦時代より過激な、マルクス主義の猛威;道徳解体運動をする、日本の教育界―道徳教育がわからない文部省)
第3部 日本を腐蝕する教育思想(「個性教育」―緩やかな社会主義革命の教育;人間改造教育―文明社会への呪詛;「人権教育」という、祖国喪失の洗脳―「スクール・ジャック」を煽る、子供の権利条約;スターリンに命令された「平和教育」)
著者等紹介
渡部昇一[ワタナベショウイチ]
評論家。上智大学名誉教授。1930年、山形県生まれ。1955年、上智大学大学院修士課程修了。ドイツのミュンスター大学、イギリスのオックスフォード大学に留学。ミュンスター大学哲学博士(1958年)、同大学名誉哲学博士でもある
中川八洋[ナカガワヤツヒロ]
1945年、福岡県生まれ。東京大学工学部航空学科を経て、スタンフォード大学政治学科大学院卒業。現在、筑波大学教授。専攻、国際政治学および政治哲学・現代思想
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感想・レビュー
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ひらり庵
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仲正氏「今こそルソーを読み直す」によると、ルソーは近代政治思想の2大理想(「自然人」、「市民」)を提示した偉人である。一方、本書、中川八洋氏によるルソーは「自然宗教」の開祖として、「エミール」では既存の制度(家族・学校)から子どもを引き離し、人格改造によるユートピアの建設を夢想する狂人である。原典により当たっているのは仲正氏と思うから,仲正氏の定義の方が妥当なのだろう。しかし、現実としてルソーを根拠とした運動が必ず全体主義,大量殺戮に至るなら、人類が否定すべき異端の思想というのが中川氏の立場と思われる。2016/08/08
アブストラ
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師匠の宮台真司を叩かれた荻上チキがネットでこの本を叩いている。
ろーじゃ
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ジェンダーフリーや人権教育、援助交際など、昨今の教育問題の根底の原因を作った思想家(ルソーやスペンサー等)への糾弾と、日本に適した道徳・修身教育の推進を掲げた本です。 思想家の考えが実際に、親の躾や学校教育、文部省の政策に(悪)影響を及ぼしている点が詳しく述べられているのは、特筆すべき点だと思います。2012/10/30