内容説明
80年代に繁栄を謳歌した日本は、90年代のわずか10年の間に無残な不況に追いこまれ、「アメリカ経済の一人勝ち」という状況が生まれた。国際化の名のもとに、アメリカ資本主義の原理が世界を席巻し、政治的にも一極支配が急激に進んだ。そして今、ブッシュ大統領は対イラク戦争へと世界を導こうとしている。だがその先にあるのは、世界恐慌にほかならない―。サミュエル・ハンチントン、ミルトン・フリードマンなど20世紀を代表する碩学たちのインタビューを交えながら、アメリカのしたたかな対日戦略と、アメリカ経済の実態を活写する。
目次
第1章 ブッシュ恐慌への「最悪のシナリオ」(サミュエル・ハンチントン教授は警告する;対イラク戦争は「第三のパール・ハーバー」 ほか)
第2章 アメリカ型「腐れ縁経済」の構図(ポール・サミュエルソン教授は警告する;アメリカはなぜ嫌われるのか? ほか)
第3章 一極支配に利用される日本と「YEN」(ジョン・ケネス・ガルブレイス教授は警告する;ポール・サミュエルソン教授の告発 ほか)
第4章 日本型「拝金主義経済」の功罪(ミルトン・フリードマン教授は警告する;ブッシュ大統領の最後通牒 ほか)
第5章 日本がとるべき「第三の道」(レスター・ブラウン博士は警告する;起死回生の処方箋は何か ほか)
著者等紹介
角間隆[カクマタカシ]
1936年9月生まれ。東京大学卒業後、NHKに入社。報道局で活躍する一方で、世界の有力メディアと提携してグローバル・ネットワークの構築にあたった。1964年から2年間、コロンビア大学に留学、ジャーナリズム大学院でメディア論および新聞学、放送学を専攻。1980年に独立。ノンフィクション作家、評論家として精力的な執筆活動を行う。また国際ジャーナリスト会議理事長を務め、世界の指導的な有力ジャーナリストたちとグローバルな情報ネットワーク活動を展開している
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