内容説明
「最後のシャツのボタンまで」―「最高の善意」の矜持のもとに世界に君臨したロイズ。その破綻の内幕を描いたビジネス・ノンフィクション。
目次
ルーティーン・ベルが鳴る
それはコーヒー店から始まった
マーケット
ハリケーン・ベッツィ
加速する欲望のルーレット
死を招くアスベスト
アウスウェイト事件
環境汚染の悪夢
災いへ誘うスパイラル
終わりなき債務の桎梏〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルセ・ひすい
1
12-123 崩壊する「最高の善意」 オイルタンカーの座礁や衝突 海底油田基地の爆発 ハリケーン 台風 洪水 地震 アスベスト訴訟 環境汚染(浄化義務) のたびにロイズが大きな赤字、・・ネームの破綻・自殺・・ しかし、ここでは次に来るアイスランド・ギリシャ・スペイン・ドバイ・・・国家破綻がマジで起こるとは・・夢にも! つい10年前の話です。昨日のトヨタは 明日・・・マサカ人類では?? 時間の経過が猛スピードで 経済書などは「置いてけ堀」2010/02/11
ととろ
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英国の保険市場『ロイズ』300年の歴史。組織の体質に大きな問題を抱えていたロイズ。そのシンジケートに所属するアンダーライター達は、被保険者の信頼を裏切り短期利益を追求し続け、一方で彼等もまた弁護士団に損害賠償保険の無限責任を追及され破滅する。自殺者も一人や二人ではなかったという。投資銀行さながらのマネーゲームの世界があり、自分の中の保険市場のイメージが覆ることになった。2010/01/11