内容説明
東京のボストン・コンサルティング・グループを皮切りに、若き著者は、経営コンサルタントとしての道を歩み始める。時あたかもリエンジニアリングの嵐が吹き荒れるさなか、著者は日本の大手生命保険会社をはじめ、企業の経営立て直しに奔走する。しかし、クライアントを助けるはずのコンサルタントたちは、逆にその弱点につけ込み、利用し、騙し、再建に死にもの狂いの企業からとんでもない利益をあげていた―。本書はコンサルティング業界の驚くべき内情を暴露した衝撃の手記である。
目次
1 NKKからボストン・コンサルティング・グループへ―業界に集う悪魔たち
2 何でもファースト・クラス―一流コンサルティング会社に(好条件で)採用されるための秘術
3 企業秘密を盗み出せ! 日米での暗躍―クライアントはご注意/スパイ術の魅惑
4 リエンジニアリング旋風で儲けろ―クライアントの社員に協力させるコンサルティングの魔術
5 恐怖の階級制度 シェル石油での大失敗―コンサルタントは失敗しそうな任務をどうやって予知するか
6 ジェミニ・コンサルティング誕生の舞台裏―クライアントもびっくり/コンサルティング業界の仁義なき戦い
7 「チェンジ・マネジメント」の洗脳セミナー―戦略的意図とコア・コンピタンス、あるいはあなた好みの呪文
8 巧妙なる売り込み手口―巨額の料金を請求するためにコンサルタントが用いる策略
9 コンサルタントの哀しき日々―コンサルティング生活の悪魔のホストたち/ストレス解消法から見たタイプ分け
10 業界のカリスマたち―業界でグルになりすますための儀礼と儀式
11 知ったかぶりと騙しのプレゼンテーション―クライアントへ警告/コンサルティングとは世界規模のサービスを売りつける引き金である
12 芸術的な提案書―コンサルティングの死者の書/提案書をどう読み、どう値をつけるか
13 パートナーへ上りつめる―業界の嵐を生き延びるための現代の魔術
著者等紹介
ピーノルト,ルイス[Pinault,Lewis]
米ロードアイランド州生まれ。1982年にマサチューセッツ工科大学(MIT)を卒業。3年間、日本鋼管で勤務したのちロンドン大学へ留学。1985年に東京のボストン・コンサルティング・グループに入社。以来12年間、BCGをはじめジェミニ・コンサルティング、アーサー・D・リトル、クーパース&ライブランドなど、一流のコンサルティング会社に所属し、最終的に重役に相当するパートナーの地位に上り詰める。97年に業界を去り、その欺瞞と策略に満ちた実体を暴露した本書を執筆し話題となる。現在は念願の宇宙開発の夢を実現すべくNASAに勤務
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感想・レビュー
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たか