感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
83
イエスの死後、弟子たちがその教えを広めていきます。使徒言行録とパウロの手紙をうまく絡めているなと思いました。あらゆる迫害を乗り越えながら、弟子たちがイエスの教えをいかに広めていったのかがドラマチックに描かれています。その過程は決して容易なものではなく、壮絶なものであったかが伺えました。襲撃、投獄、処刑などの苦悩の中、それを乗り越えていく姿は教えを伝える強い信念を感じました。今でこそ当たり前のように信じられているキリスト教がいかにして広められたかがわかる1冊だと思います。2017/04/08
SOHSA
24
《購入本》子どもの頃から繰り返し読んできたはずの聖書。しかし旧約・新約で語られている物語は記憶に残っているが、使徒行伝はあまり印象にない。おそらく私の中でのキリスト教はイエスの死と復活をもって完結していたのだろう。本書はキリスト教がユダヤ人の宗教から世界的宗教へと広がっていく上で重要な役割を果たしたパウロの活動を中心に語られていく。同時代を生きた哲人セネカの書簡が時折織り交ぜられていることで、哲学と宗教との相違が読み手に示され興味深い。聖書への手引書としてもまた小説としても面白く興味が尽きない。2023/06/05
マキオカ
3
【★★☆☆☆】旧約新約に比べてすごくわかりにくい。ユダヤ教とキリスト教に分裂する内ゲバの群像劇で、味方が敵になったり和解したり相関図書かないとついていけないよ…… 2009/07/26
石野 真
0
旧約聖書を小説仕立てにしている。最初がアブラハムだったので「?」と思ったが、最後に天地創造の話、ノアの箱舟の話が出てくる。モーゼの十戒くらいまでは宗教的な雰囲気があるが、イスラエル王国ができるあたりから普通の戦争もののようになる。ダビデ、ソロモンなどはとても俗っぽい感じがする。ユダヤ教の信者たちはこんな話を信じてあんなに熱烈な信仰心を持っているのか不思議に感じた。2008/12/28
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