内容説明
それは、とある火曜日の晩のことだった。あたりがすっかり暗くなったころ、町外れの池から、蓮の葉に乗ったカエルたちが飛びたって…。日米両国で高い評価を受け、以前ベネッセコーポレーションから刊行されていた傑作絵本。コール・デコット賞、絵本にっぽん賞特別賞受賞。
著者等紹介
当麻ゆか[トウマユカ]
翻訳家。主な訳書に「オーディンとのろわれた語り部」(徳間書店)などがある
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
228
んっ、なんだ、あれは。手を振っていたぞ。夜ご飯を食べながら窓の外を見て驚く作者ウィーズナー。夕陽が沈み辺りが静けさを取り戻す頃、池に浮かぶ枯木の亀や水面の魚は驚いて満月の空を見上げている。鳥は飛び去り猫もじっと隠れている。何かが大量に飛んでくるのだから。夜が深まりみんな眠っているのに、はちゃめちゃな時間が訪れる。早く!夜が明けちゃうよ。飛び込め。また7日後にはやって来る、かようびのよるには何が起こるのだろう。この絵本を開くと魔法がかかり、空を何かが覆いつくすことだろう。空想の世界は現実を忘れさせてくれる。2023/01/21
シナモン
132
文字はほぼなし。とにかくカエルがいっぱいです。夢に出てきそう〜。2020/08/20
舟江
117
絵がきれいで図書館に申し込んだ。すでに書庫で休んでおられた。内容としては、文字はほとんど無し、しかし絵は丁寧に書かれていた。もっと多くの人に触れられて欲しい本だ。2019/08/27
masa@レビューお休み中
95
火曜日の夜がやってくる。空が真っ暗になり、人々が寝静まった頃を見計らって…カエルたちが空を飛び始める。魔法の絨毯のように、魔法の葉っぱに乗ったカエルがあっちでも、こっちでも飛び回る。それは、夢の中の出来事ではないかと思ってしまうが、朝になると証拠が置き去りにされている。何が起きる訳でもない。何かが変わる訳でもない。でも、火曜日の夜になると、不思議な出来事が起こるのである。それは、一体何のために起こることなのだろうか…。そこに行って調査してみたいという気持ちに駆られてしまいまいますね。2012/09/14
gtn
94
この時間帯のみ、人間は主役を奪われる。それに夢現ながら気付くのは、一週間働き詰めで、やっと休日前日の夜を迎えた者のみ。2020/08/06
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