内容説明
むかしむかし、まだ野菜たちが言葉をしゃべっていたころ、あるところに、おしゃべりでうぬぼれやのニンジンたちと静かで行儀がいいうさぎたちが隣同士に暮らしていた。うさぎたちがおとなしいのをいいことに、ニンジンたちはからかい続けた。「ヘンな耳!」「ヘンな目ん玉!」「ヘンな歯!」とうとううさぎたちの堪忍袋の緒がきれて…。イギリスの人気作家コンビが贈る、ユーモアいっぱいの楽しい絵本。5才から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
26
口は災いのもとって言うけれど、笑い転げてしまうようなとんでもないお話です。 ニンジンに手足や口鼻が有ったら、それはニンゲンかも知れません。 どちらにしても、他人の悪口ばかり言い続けていたら、逆襲があることを知っておきましょう。 ウサギがニンジンを好きな理由はよくわかりましたが、野菜に口が有ったことはよくわかりませんでした。 野菜に口があったら、たいてい虫食いか、誰かにかじられたあとです。 とんだホラ話に苦笑い。2020/11/05
小夜風
21
【図書館】昔は野菜たちも言葉を喋っていたんだよ。テーブルでニンジンを前にブスッとしている女の子ふたりは、ニンジンが苦手なのかな~?そのふたりにおじいちゃんが話してくれたお話。ほんとかどうかは、知らないよ(笑)。2014/11/04
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
昔は野菜もしゃべることが出来たそうです。でも今、しゃべらないのは何とニンジンのせいなんですって(笑)相手をバカにするようなことをしてはいけませんね。2019/09/20
二条ママ
6
次女6歳年長。図書館本。なるほど!うさぎがニンジンを食べるわけがここにあるのだか!面白いストーリーで、不思議で笑いが止まらなかった。2022/08/31
あんみつ
5
《ネタバレ》先に読んだ児童向け作品ほどではないにしろ、けっこうブラック。紳士淑女のウサギたちがニンジンたちの非礼極まりない言動に対し、徐々に我慢の限界へ向かっていく。絵と文の絶妙なコンビネーション。ニンジンがほんとイヤな奴って表情してる(笑)沸点に達したうさぎがすごく怖い…。紳士の象徴、シルクハットはちゃんと脱いで…凄惨だ。傍観者にも鉄槌!最後はユーモラスでほっとする。2013/12/01