内容説明
「ぼくたち、もう一度、パパに会えるのかな」きびしい大自然を背景に家族の絆を描いた、優しい愛の物語。世界中の読者を魅了した「のっぽのサラ」の続編。パパと結婚するために、大草原にやってきたサラ。家族四人で幸せに暮らしていたのもつかの間、大草原は大かんばつにみまわれ、井戸の水もかれてしまいます。住み慣れた土地を捨てて、つぎつぎと出ていく近所の人々。ぎりぎりまでがんばるサラたちも、火事で大切な納屋を失い、とうとう海辺の故郷メイン州へ旅だつことになるのでした。パパをひとり、大草原に残して…。小学校中・高学年~。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
46
海辺の町から大草原の農場にお嫁に来たサラ。明るくて大らかなサラとの生活も2年が過ぎた頃、草原には大旱魃が。井戸も枯れ、多くの家族が他所へ行ってしまう。日照りから自然発火した火事も頻発し、サラと子供達だけがサラの実家に避難します。サラのおばさんやお兄さんが明るく仲良しなのが物語を救ってくれているようでした。最初は海辺の町を楽しんでいたケイレブですが、お父さんが恋しくて毎晩泣いてしまう。過酷な自然と闘う開拓者のジェイコブの強さと優しさが感動的です。2017/03/05
シュシュ
20
『のっぽのサラ』の続編。海辺の町から大草原に来たサラがママになって、パパとアンナとケイレブの家族の暮らしにもなじんだ頃、大草原がかんばつになる。自分の家の井戸が枯れてしまい、大草原から出て行く人々もいるなかで、この土地を離れないで頑張ろうとするパパ。パパを信じる家族。大草原のローラの物語を思い出した。かんばつの中で自然発火の火事も起こり、自然とともに生きることは本当に大変だ。強くて芯のあるサラが素敵だった。2015/12/10
mntmt
14
のっぽのサラの続編。なんでもない日常の描写に心動かされます。まさに、行間を読ませる、です。この続編はないのかぁ。そこがいいところなのですが...2021/01/24
さいちゃん
9
「のっぽのサラ」の続編。こちらも一作目同様大草原に暮らす愛情に満ち溢れた家族のお話。ひどい干ばつに見舞われ一時的に離れて暮らすことになる家族だが、家族一人一人がいつもそれぞれを思いやっていて深い絆で結ばれている。人生で一番大切なものは愛情による幸せだということを教えてくれる胸がいっぱいになる作品。最後には無事一緒に暮らせるようになり嬉しさをプレゼントされておしまいとなる。2019/02/22
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
12月予定の4・6年生のブックトーク授業【テーマ 冬休みに読んでみよう】用に選書。 『のっぽのサラ』の続編。2019/11/04