内容説明
あるところにパパがいた。ごくふつうのパパだった。でも十二月のはじめのある日、パパはうちへ帰れなくなってしまった。仕事に夢中だったパパは、ママと子どもたちが引っこした新しい家の住所を、よく知らなかったから。それに、バスの中で、小さなよその男の子が、「パパってなんの役に立つの」なんてたずねたからだ。…でもぼくは男だ、がんばるぞ。なんとしてもうちに帰ってやる…。そしてさまざまなふしぎな人たちと出会ったあとで、パパがたどりついたのは…。ユーモラスでちょっぴりほろにがい、ゆかいなパパのぼうけん物語。小学校低・中学年~。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
定年(還暦)の雨巫女。
14
《私-図書館》父も頑張ってるし、大変だよね。でも、みんな頑張ってるんだよ。逃げちゃだめだよ。2019/03/18
ヨシ
13
アハハハ(≧▽≦)最高に好き♡世の夫族に是非読んでもらいたい。家のことをな〜んにもしないパパが引っ越し先の新居がわからなくなって、何日もかけて家を探すというパパ版冒険アドベンチャー。これ、児童書じゃないよね。ラストもgood❢2023/05/27
遠い日
13
パパを哲学するパパ。パパの役割。パパの価値。引っ越しの日の朝、仕事優先で通勤途中のバスで乗り合わせた子どもにぶつけられたことばに縛られて、考え続け、悩み続けるパパ。自分の子ども時代に立ち返って、自分なりの答えを見つける件は切ない。だいじなことは、自分の心の中にちゃんとあった。2016/07/19
猪子
9
最初のあらすじを読んでパパが仕事頑張ってるんだからママが頑張ってサポートしろよ!12月だぞ、師走だぞ!って思ったんだけどママも仕事してるのか…それにしてもパパがの扱いが不憫すぎてだんだん胸がチリチリしてくる…働いてるパパに「仕事と家庭 どっちが大事なの!?」とか「パパってなんの役に立つの」とかほんと言っちゃダメだよ…ハッピーエンドだったけどあまり気持ちの良い本ではない。2016/09/05
ヒラP@ehon.gohon
7
もしも自分の帰る家が判らなくなったらとてもつらいだろうな。 あり得ない話だと思いながら、お父さんの心理を考えました。 帰りたい気持ちの裏で、帰りたくない気持ちが邪魔をしていたのかも知れません。 引っ越したばかりの家が解らない。 奥さんと喧嘩した。 精神的な要因で、お父さんは何日も何日も、家のある辺りの前をバスで通りすぎてしまいます。 お話の転回が面白いのであっという間に読み終えてしまいましたが、最後にホロリとしてしまいました。 お父さん自分にとって大事なものに気づいたようです。2013/12/06




