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内容説明
93年春、テキサスの宗教団体ブランチ・ダビディアンは銃撃戦の末、FBIに包囲され51日間を籠城、集団焼身自殺を遂げた…。教祖と女性信者とのセックス、武器備蓄など新興教団の破滅への道をドキュメントする。
目次
序文 信者の身内たちの嘆きの物語
1 武装宗教団体〈ダビディアン〉の謎
2 教祖コレシュのゆがんだ青春
3 教団の凄惨な権力抗争
4 なぜ若者たちは入信するのか
5 〈人民寺院〉の悲劇は繰り返される
6 改宗家はこうして信者を脱退させた
7 ヘビメタ狂教祖の優雅な生活
8 地獄のハレム〈ダビデの家〉の少女たち
9 信仰の偽善に挑戦するジャーナリズム
10 終末へのマインドコントロール
11 銃撃戦―大量武器を持つ〈神の戦士〉たち
12 神の小羊、世界へ福音を告げる
13 籠城五十一日間
14 集団焼身自殺はいかにして起きたか
デビッド・コレシュ最期のメッセージ
FBIはなぜ〈ダビディアン〉を襲撃したのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kera1019
3
心から聖書を信じ熱心に読む善良な市民がFBIと銃撃戦を交え、51日にわたる籠城の末、集団自殺せなあかん理由があるとは思われへん。むしろ理由があるとすれば、誇大妄想と色情狂のメシア、デビッド•コレシュの方やと思ねんけど、自分の都合に合わせて聖書を引用したコレシュの説教を聞いて改宗していった人達は最期に何を想ったんやろうか。気がつくと一人では自分の進むべき道を見つけられないと不安になるまでに狂信してしまう…マインドコントロールって事やけど、人間って思ってる以上に不安定なものやなぁって改めて思う。2013/06/11
はぶちえ
2
Netflixで「ワイルド・ワイルド・カントリー」を見た流れで発見し、読了。 最後の51日間の籠城生活など詳細な描写が多く、またかつてのバンド仲間や従兄など、コレシュと関わったいろいろな立場の人へのインタビューも多い。 途中で人民寺院の一連の流れも挟まっており、本件との異常なまでの類似性に気付かされる。2020/09/04
電球
0
93年に発生した宗教団体の籠城事件とATF/FBIの強行作戦迄の記録をブランチ・ダビディアン信者関係者へのインタビューによって行った本書。本事件は最終的に集団焼身自殺で幕を引くことになり、当局の対応は強い批判にされされた。何故彼らが当局に抵抗し、自殺を図ったのか、その鍵を握るのは間違いなく教団の教祖と信者が置かれた環境といえる。信者の関係者から間接的に垣間見ることができる教祖の姿と教団の環境は想像通り。本書には教祖が投降条件としてラジオで演説した時の内容が記載されているが、当時の人は何を感じたのだろう2014/09/02