内容説明
宣言ではなく、決意でもなく、自然に優しくこみあげてきた感情―あたしは、あたしの人生を生き直さなくてはならない。現実世界でそれぞれの事情で瀕死の状態に陥っているヒロム、キエ、ユキオの三人は、生きる気力を取り戻し、時間鉱山の三つの頂を目指す。シェンはそれを手助けするうちに、行方不明の友人マッキーとようやく出会う。自らの意思でここに残ったという彼もやはり、耐え難い現実ゆえの選択だった。迫り来る火山弾、大ミミズ、漆黒の巨鳥。そして出没する、シェンの母親にして凶悪犯、血まみれローズの“幻影”。やがて、キエ、ヒロムの体温が下がり始めた…。怒涛のクライマックス、「時間鉱山篇」完結。
著者等紹介
宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960年、東京都生まれ。87年、「我らが隣人の犯罪」でデビュー。『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『火車』で山本周五郎賞、『蒲生邸事件』で日本SF大賞、『理由』で直木賞、『模倣犯』で司馬遼太郎賞、『名もなき毒』で吉川英治文学賞を受賞。ミステリーを中心に、時代小説、SF、ファンタジーなど、エンターテインメント小説の幅広いジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
34
いつも行く方じゃない図書館で偶然見つけて『あー5が出てるー!!』と思って喜び勇んで読み始めたら、あれ……なんか知ってるぞ、この話。最後まで読み終わって既読部分だった事に気が付きました。挿絵が違うと全然雰囲気が違う。博士が可愛すぎる!!山田さんのシェンもチャラチャラしててちょっと頭の悪そうな感じが好きですが、こちらのシャンは血の気の多い熱血漢でこれまた良いですね。キエちゃんもワタルも、普通の人の世界に戻った時にはずっとずっと重い枷を負う事になるけれど、でもこの冒険で強くなった心がきっと助けてくれると思います2013/06/24
佐島楓
12
キエが自分の本当の気持ちに気づくあたりでちょっと泣いてしまった。必ずしもすべてがハッピーエンドというかベストエンドにならないのは、現実を見ろということなのか。宮部さんはこういうところで手厳しいと思うけれど、受け入れなくては人間は前に進めない。解決していない件があまりにも多いので、続編を心待ちにしております。2011/11/15
六花
10
最終巻?行方不明のマッキーも見つかり、キエ、ユキオ、ヒロムを現実世界へ帰そうとするシェン。想像が実体化する「時間鉱山」。そこで凶悪犯で逃亡中の母の姿を見るシェン。簡単に現実世界に帰れるものかと思ってたけど、中々の大冒険。そして中々にシビアな結末。ユキオの名前“行男”だったんだ。行く男かぁ。なんか意味深というか、彼の最後を思うとしっくりくる。うーん、ホントにこれが最終巻なの?最後にドカンと爆弾落としといて終わりなんて言わないでよ〜!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾2017/04/27
びぃごろ
9
時間鉱山のターンは終わったけれど、本編もこれにて終了なのね・・・母との決定的な対決はなしか~そうか~。まだ続いてもよさそうな気配濃厚ですが。 時間鉱山に出現したユキオの作り出した?少年が怖すぎる(;・∀・)マッキ―がそれを受け入れるのも凄すぎる( ;∀;) ナルホド→「今は自分を罰していられても、謝っても謝っても、いつまでも許してくれない事にいずれ怒りを覚え、今度は本当に罪を犯す」byマッキ―2016/08/07
さこぽん
7
意外な結末にびっくり! エムリンの言葉を借りて言えば、マッキーは「バカだけど、すごいいい奴」だった。 自分のことしか考えてない身勝手なキエ(ノリエ)が好きになれなかった・・・なのに、いいとこ持ってくなぁ。 それぞれの結末・・・その後は? 早く完結求む。 2015/12/13
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