内容説明
春日仁美と冬月瞳は、ワクラという年若い人狼と出逢ったことで、瞳の友人・香我美愛とその両親の一家惨殺事件を含めた、いくつかの事実を手繰ることができた。しかし、たどり着いたのは、瞳にとって苛酷といえる真相―愛の父親・折木隆也はツキノワ氏の人狼で、“ヒトと交わるも、子を生すべからず”という掟を破ったことの処罰が事件の実態だったのだ。そして、真犯人の黒い人狼は、処刑を生業とするシンゲツ氏のヤマセ―これらを語った人狼・ミカヅキ氏のトオミは言ってのけた。「掟に基づく恥じることのない仕事です」と…。意外な真相に、ふたりのヒトミは?復讐は果たすことができるのか?!堂々の完結。
著者等紹介
麻生俊平[アソウシュンペイ]
早稲田大学第一文学部文芸専修卒。『ポート・タウン・ブルース』で、第2回富士見ファンタジア小説大賞準入選。約十年の編集者との兼業を経て、現在は専業小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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