内容説明
今より少しだけ未来の202X年。小学生の間では、ウェラブルコンピューター“電脳メガネ”が大流行していた。この“メガネ”をかけると、必殺技を手に入れたり、電脳ペットを飼ったり、子どもたちだけのとびきり刺激的な秘密の遊びをすることができるのだ。ただし、“メガネ”を楽しめる時間には限りがあって…。お祭りの神社で発生した火事とそこで目撃された“赤い柱”についてささやかれはじめた噂の中心には、「イサコ」の名があった。不穏な空気を漂わせはじめる大黒市で、7年前に“メガネ”の子どもたちに起きた謎の事件の真相を探ろうとするヤサコたちは、突然メガマス社からの呼び出しを受ける。一方ハラケンは、なくしてしまったカンナの“メガネ”を探すため、ダイチたちに協力を求める。カンナの“メガネ”はどこへ消えてしまったのか。
著者等紹介
宮村優子[ミヤムラユウコ]
東京都生まれ。脚本家
磯光雄[イソミツオ]
愛知県生まれ。アニメーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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温
4
これまでの巻は仲間内のドラマ中心だったけれど、ここへきて一気に、街全体を巻き込んで物語が広がりました。カンナの事故や7年前の事件の都市伝説的な不気味さも増し、ますます続きが気になります。2013/08/08
hoguru
3
息子11歳1人読み
natsumoto
3
あんまりしゃべったことのなかった子と、きゅうに仲良くなったときの、あの嬉しいけれど不安なきもちだ2009/02/18
風見鶏
2
やっと伏線を回収し始めた感じ。『電脳コイル』ってなんだろう。キャラの一人ひとりが成長していって、読んでいて愛着が湧いてくる。やっぱりイサコが好き。2010/07/18
でんすけ
1
きな臭く、不穏な前半部。周囲と関りながらイサコ、ヤサコ、ハラケンの内面で変化が兆す。後半はアニメ版でも好きだった所。同じ目的地でも、遠回りして開ける視界は、見え方も全く違う。そして、そういう遠回りは、子どもにしかできないと思う。何度も登場したはざま交差点だが、回り道をしたことで、新たな発見があった。ハラケンが得難い仲間と手紙をみつける。2021/04/28