内容説明
なにゆえか、花の都に、おぞましき阿鼻叫喚の奈落を描いた打掛を纏う、美貌の遊女ありき。室町幕府管領・細川勝元の愛妾・地獄太夫は、実は隠れ外法使いでもあった。魔力を欲し、讃岐の地で禿を生贄に供した太夫の前に出現したのは天狗の相模坊。両者の盟約は成った。大怨霊・崇徳上皇を甦らせ、現世に地獄を招来せん、と。その夜、讃岐の民の見たもの、それは巨大な尾を引く凶星、騒乱の前触れといわれる妖霊星…。若き能楽師・鷹矢の闘いが始まらんとしていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miroku
19
弱点の多い作品だけど、嫌いじゃない。2018/06/08
ひろん
6
図書館本。ホラーを求めて。能楽師鷹矢、鷹矢の妹阿鳥、そして妖艶な地獄太夫。大怨霊の崇徳院は天魔として甦るのか?最後はどうなるのかと思ったけれど、あっけない展開だった。2015/01/17
chie
0
既読の瀬川作品と比べると異色。能楽師が舞によって怨霊を鎮める展開は良かったけど、その前に京から地獄太夫達を追ってくるのが毘沙王と鷹矢だけっていうのが、そりゃ無理だろと。あとがきはいつもの瀬川さんで安心しました(笑)2016/03/20
うげつ
0
図書館で借りました。表紙をよく見ずに『夏合宿』や『厄落とし』と同じテンションで読んでしまい、びっくりしました。ボクには、刺激の強すぎるお話でした。2013/04/13
月見里
0
地獄の鶏……あ、ササ美か!(獄嫁)物語を途中から途中に切り取った感じ。幸せになれる人はいなさそうなのが寂しい。2009/08/12