内容説明
宇宙の全質量の90パーセントは、私たちのまだ知らない物質―ダークマターによって占められていた。この驚異の発見の前にこれまでのどんな宇宙論のモデルも破綻してしまった。それは、かつて宇宙にあまねく存在するはずとすべての科学者が探し求めていたエーテルが、アインシュタインの相対性理論によって、「存在しない」と知らされた時の驚きと混乱にあまりにもよく似かよっていた―。宇宙論の迷走と過ちを最新の海外情報を折り混ぜながら、平易かつショッキングにレポートするサイエンス・ノンフィクション。
目次
序 ビッグバン、わが神よ永遠に
第1章 疑似科学的創造神話のはじまり
第2章 ダークマターはエーテルなのか!?
第3章 ビッグバンのどこが虚構なのか
第4章 空間は万物を産み出す母体物質だった
第5章 無限の空間を具体的に語る
第6章 アインシュタイン・ミステリー
第7章 アインシュタインは神の座を望んだか!?