出版社内容情報
いしいひさいちの話題の自費出版
「ROCA」シリーズが完全版としてついに単行本化!
2023年度のマンガランキング
「このマンガを読め!」で第1位となった
既刊
「ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ」
続編となる
「花の雨が降る ROCAエピソード集」
そして最新刊
「金色に光る海 ROCA短編集」
というROCAシリーズ3冊を1冊にまとめた完全版。
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- 評価
四井志郎の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
82
ファド好きの女子高生のROCAがファド歌手になるまでの話で3冊を1冊にした本。自費出版された最初の1冊は入手済みだが買って得した気分。特に(作者も言っている)最後の『金色に光る海』の「おやすみセニョリタ」の最後の余韻めいたセリフと男たちの顔とROCAのバックショットが断然良い!。2025/07/05
道楽モン
60
2022年に自費出版という形で世に出てから、静かなる支持者を獲得、雑誌『フリースタイル』での「このマンガを読め!]にて堂々の1位。そして熱狂的な愛読者の輪は、あっという間に広がった。その後もロカ本は作者のHPを中心に自費出版され『花の雨が降る ROCAエピソード集』、さらにこの度、自費出版『金色に光る海 ROCA短編集』と同時発売で、3冊をまとめたコンプリート版として本書は初の一般流通となった。朝日新聞連載の『ののちゃん』からのスピンアウトであったROCAは、ギャグ漫画でありながらも歴史的名作のひとつだ。2025/06/03
one_shot
31
読み友さんより。「ののちゃん」連載内連載という形で誕生したファド歌手を目指す女子高生「吉川ロカ」の物語(完全版)。とはいえ全く追いかけていなかったので、初心者として楽しく読了。最後の見開き、ファドという音楽が持つ硬質な風景の一幕が描かれていてグッときた。興味を持ちネットで色々聞くいてみたが、これまでの人生の中で一番ロカの音楽に近いのは、ドラマ特捜最前線のエンディング曲「私だけの十字架」あたりかも知れない。これを歌ったチリアーノはカンツォーネ歌手なのでファドとは全く違う…我ながら貧弱な耳である。2025/06/25
ぐうぐう
30
既刊であるシリーズ三冊をまとめた、その名も『ROCAコンプリート』。なので『ROCA:吉川ロカ ストーリーライブ』と『花の雨が降る』は再読となったものの、こうやって一気に読んでみると、また違った感慨がある。『花の雨が降る』と『金色に光る海』は『ROCA:吉川ロカ ストーリーライブ』の隙間を埋めるエピソードを描いているが、ゆえに一作目のラストの感動を汚さない手法となっているのだ。ロカと美乃が仲良くなったきっかけが出席番号が前後していたからと今巻で明かされるが、(つづく)2025/06/29
美夜
28
いしいひさいち御大が、こんなリリカルなシスターフッド漫画を描くなんて。超傑作。刮目して読みたまえ。脚本を野木亜紀子さんにお願いして、実写映画にしてほしい。ロカちゃんはNHK朝ドラみたいな大規模オーディションで選ぼう。2025/07/08