内容説明
語り継いでいきたい。『いのち』の尊さを―。巨匠・高畑勲が描ききった、あの感動のアニメ映画を絵本化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
300
悲しい最期の兄弟の話。著者の実体験を基にしたそうだ。こういう悲しみを心に秘めて生涯を戦後を一生懸命生きた著者や同世代の方々を思うと頭が下がる思い。2016/08/15
サク
64
戦争は全てを奪っていく。物だけでなく、人の命そして、残された人達の心さえも闇に変えてしまう。いじめを考える絵本『おおきなあな』が浮かぶ。戦争そのものが『いじめ』そのもの。戦争に巻き込まれる全ての人々を闇という『おおきなあな』に埋めてしまった。二度と帰らぬ人もいた。自分が生きることに必死で他人を気遣う環境が無かったのかもしれない。彼らをどうして責められようか。愚かな指導者に率いられた民衆ほど哀れなものはない。戦争に勝ちも負けもない。戦争という『いじめ』を世界がやめる時だとこの本から伝わるのは私だけだろうか。2015/04/20
馨
51
火垂るの墓を知ったのは実はこの絵本からです。当時同級生に借りたことがきっかけでした。絵本でもだいぶトラウマになった記憶があります。2023/03/12
たまきら
42
映画は無理、と思っていたらこの本でもやられました。…ジブリパークには火垂るの墓コーナーあるのかしら…泣くな、きっと。娘さんが読み終わって「映画みる自信ない…」わかる~。2022/11/02
星群
32
小学生低学年の頃、叔母に買って貰った大切な本。精一杯、節子の面倒をみる清太だって、まだ14歳、中学2年生。子供の頃読む度に、親戚のおばさんを何て冷たい人なんだろうと思った。今なら、他人の子の面倒をみる余裕なんてなかったんだろうって、頭では理解出来る。…けど、感情の面から見ると、何か二人を手助けする方法は無かったのか、と思ってしまう。赤いほっぺをして元気だった節子が、栄養失調で衰えて目が虚ろになっていく様を見るのが辛い。今回も、やっぱり涙ぐんでしまった。2013/08/05
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