内容説明
人類が辿り着いた最後の街・世紀末都市。だがそこは文明の廃棄場だった。鳴りしきるサイレン、崩れた裏通りを彷徨う男達、殺し屋、刑事、バーテン、タクシー・ドライバー…。悪魔の薬P2で幻覚を起こした患者が、凶悪犯罪を重ねた。刑事達は街の闇を縫って、P2密売の大物らを追跡したが、目指す相手は次々に死体となって転がっていく。黒幕は?P2蔓延の狙いは?著者初の本格ハードボイルド。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
53
はっきり言ってこの小説、大好きです。主人公はどんなピンチに陥ってもドライでクールな態度を崩さない。やせ我慢してけっして弱音を吐かず軽口をたたく。そして最後には悪者をぶちのめしてくれる。ハードボイルド小説が好きな者が喜ぶエッセンスにあふれている。ハードボイルドと言ってもシリアスなものではない。むしろパロディーと言っても良いだろう。おそらく火浦氏には「ええかっこしい」に対するテレがあって、あえてシリアスなものにしなかったのではないか。そんなところに火浦氏の美学を感じるのは私だけではないだろう。 2025/03/15
コユキ キミ
2
時折、きた!と思うフレーズがやってくる。「トラブルがドアをノックした」というタイプのやつ。こういうタイプの彼の作品が好きなので、時折読んでしまう。また彼の作品に会いたい。2021/07/27
読み人知らず
2
なんてことだ。ちゃんとしたハードボイルド小説じゃないか。ギャグとかがないハードボイルドもかけるんだな。またちがう面白さがあった2013/09/28
ぼうず66
1
再読。 ちゃんとしたハードボイルド短編集。 前の話の主人公が次の話にちょい役で出てくるのが面白い。 今はもうここまでかっちりしたハードボイルド小説ってないんだろーなー 主人公がみんなツライ過去を抱えていてそれでも前を向いて生きていく姿勢が泣かせる。 『また朝が来る』2024/02/10
コユキ キミ
1
ハードボイルドなんだけど、表紙がかわいい。この人の描く女性の雰囲気がかわらなくて、読んでいてなんだかほっとします。。男物のシャツを着てしまうタイプ。前の話の主人公が次の話に顔をだす仕掛けも好きです。リトル・ガール・ブルーの主人公のタクシーのおじちゃんが、あーしょうがないなあ。と結果が分かっているのに、巻き込まれる。どうしようもない感じが好きです。とにかく好きなんですね。この話。2016/06/25




