内容説明
サンフランシスコに数多く存在する古風なヴィクトリアン・ハウス。その一つの中で“わたし”の友人が何者かに殺された。死体には赤いペンキがベッタリ…。ハウスの保存運動をめぐる確執か、それとも?唯一の手がかり〈チェシャ猫の眼〉を求めて“わたし”は事件の解決にのりだす。が、〈猫〉を手にした者たちは次々と謎の死をとげていく―。「不思議の国のアリス」の木の上で笑う猫よ、犯人を教えて。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
61
シャロン・シリーズ第2弾。「名無しのオプ」で有名なビル・プロンジーニの奥方でも在ります。ビルはアメリカを代表するアンソロジストでもあり、シャロン・マコーンと名無し探偵が共演した作品「ダブル」等も在ります。物語はシャロンが、友人の建築コンサルタントの死体を見つける場面から始まります。タイトルのチェシャ猫とは、殺害現場に在ったランプの名前でアリスの世界とは関係なしです。シャロンは女性ハードボイルド探偵の第1号であり、少々頑固者では有るものの決して肩肘などを張らず、女性らしい普通の態度で探偵の仕事をしています。2016/11/06
紅はこべ
8
ヒロインのシャロンはしっかりしていて現実的。友人が殺された事件を私的に捜査していても、収入源としての依頼人確保は忘れない。2009/01/17
星落秋風五丈原
5
古い建築や工芸物を扱う世界を巧みに泳ぎ警部補との恋愛も適当によろしくのりが良い。1991/12/07
NAo
3
サラッと読めて良いシリーズ。今すぐ全部読みたいほどではないけれどハズレって程ではないし何となく惹かれる☺️人物描写も好き。2021/05/05
くわずいも
3
再読2020/07/07