内容説明
春秋時代、鄭の繆公の娘夏姫が笄年を迎えた。娘たちは十五歳になると髪を結い笄をつけて成人を祝うのだ。宴も果てた夜半、星冠に羽衣をまとった偉丈夫が夏姫の夢枕に立った。その類まれな美質を愛でて合歓の術をさずけるという。寝衣をすべらせ、輝くばかりの裸身を偉丈夫の前に横たえた夏姫の耳に、やがて妙なる天上の楽が鳴り響きはじめた…。夢の面影を求めて旅する夏姫の愛と性の遍歴物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
多読多量連投が日課だった
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作者生存して無かった様な違う様な。2017/04/29
BIN
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春秋時代に数多の男を魅惑し、ただ一人の男を除き死を招いた妖女夏姫を描いた作品。夏姫ものとしては宮城谷氏「夏姫春秋」がありますが、全く違います。夏姫春秋ではどちらかというと男の毒牙にかかった不幸な女であり、また晋と楚の大国が争うところを描いた歴史物ですが、本作品は完全な淫婦でやりまくっているだけというものです。ただ一人死ななかった屈巫にしても夏姫春秋では滅茶苦茶格好いいんですが、本作品では単なる有能な淫乱男と非常に残念な感じです。あまり歴史物として読まないほうがいいでしょう。2015/07/11
1977年から
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1993年