内容説明
再建された西洋帆船の完成が間近に迫り、田沼意知は太陽丸と命名した。意次の意をくみ、船はロシアとの通商に使うことが決まった。この太陽丸を位内周助と鷹白らが襲撃した。なんとか焼失を免れた太陽丸は西廻りで蝦夷へ向かったが、途中またしても黒子の戦士・烏羽丸に襲われる。黒潮を血で染める戦闘が続く一方、白鬼の保護者・宙斎は黒子の於宇女に魅せられ、意知から離脱しつつあった。快調第四弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TheWho
9
白石大河SF伝奇シリーズの第4巻目。再建造された南蛮船は、太陽丸と命名され田沼意次の意図により蝦夷地に向けて船出をする事となる。その乗組員には、著者の他著で取り上げられている讃岐塩飽の人名や村上水軍の末裔等の名があった。物語は、白鬼方の宙斎(平賀源内)は、黒子方に傾き、逆に南蛮船焼き討ちで虜になった黒子方の角助は、黒子の無慈悲に反して徐々に白鬼方に傾き始める。正邪混淆の物語もここまで来ると全く予測がつかない展開になってきた。次巻がいよいよ最終巻。2019/12/17
しんのすけ
1
スリルと色気ありでなかなか面白い。 どちらが正義なのかいまだに掴めていない。 いよいよ最終話の第5巻にうつって行く。2025/05/28