内容説明
地蔵の助と呼ばれる、江戸一の掏摸がいた。仲間さえ驚かす入神の早業を身につけながら、常に穏やかな笑みを絶やさないので付いた異名だった。その助が、命の恩人と思う掏摸名人・捨の孫娘の危難を救うのに、四十両が入要になった。十両盗めば打首になるのだから、捕えられれば死罪は免かれない。思いあまった助は、何んと町奉行与力・東条八大夫に会って、命を賭けて願い出たのが…。異色の時代小説集。
地蔵の助と呼ばれる、江戸一の掏摸がいた。仲間さえ驚かす入神の早業を身につけながら、常に穏やかな笑みを絶やさないので付いた異名だった。その助が、命の恩人と思う掏摸名人・捨の孫娘の危難を救うのに、四十両が入要になった。十両盗めば打首になるのだから、捕えられれば死罪は免かれない。思いあまった助は、何んと町奉行与力・東条八大夫に会って、命を賭けて願い出たのが…。異色の時代小説集。
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