内容説明
維新回天の大業をなしとげた西郷隆盛は、曠世の英雄だと言われる。が、一方では日本歴史上、最後の内乱となった西南戦争を起こし、城山に自刃した西郷は、逆賊ともされた。西郷が「敬天愛人」を志としたことはよく知られている。しかし、その人間像、政治家像はかならずしも明らかではない。本書は、西郷の遺訓、詩文、書簡を通してその生涯を明らかにし、現代の日本人に遺したものは何であるか、を語ってくれる。
目次
西郷の言葉
１ 詩と語録（人を相手とせず、天を相手にせよ―西郷南洲遺訓；夢幻の名利を争わず―詩と人生；詐謀と至誠のはざまを生きて―書簡でつづる我が人生と革命）
２ 西郷隆盛論―政治家の原像
