内容説明
真珠湾奇襲後の華々しい戦果を誇った日本軍も、17年6月のミッドウェー海戦に致命的敗北、彼我の戦力比が逆転した。独裁政治を布く東条英機は、ひたらす虚偽の大本営発表で戦況を糊塗。敗戦必至の情勢下、戦争の早期終結、国体の護持を図るには東条暗殺もやむなし―一青年将校が樹てた秘密計画は宮家をも巻き込んだが…。闇に葬られた東条暗殺計画の全貌を解明、時代の真相を抉る長篇ドキュメント。
目次
プロローグ―三笠宮との再会
第1章 忘れ得ぬ苦い経験
第2章 「憂国」の群像
第3章 破滅への道
第4章 決断の時
第5章 東条内閣瓦解
第6章 計画漏洩
第7章 流転
エピローグ―「東条暗殺黙認せず」