内容説明
インドのヒマラヤ山中に、釈尊が生前に説いた教えをいまだ保持し続けている一族がいる―明治の半ば、この話に魅せられた仏教研究家・山形孝平は「幻の民族」を求めて人跡未踏の地へと赴く。が、そこは彼の想像も及ばぬ世界であった(「まぼろしの門」)。他に、アマゾンの奥地に潜む謎の生物の物語など、人類を拒絶し、頑ななまでに純粋さを保ちながら存在し続ける「魔境」を描く、冒険秘境問題作2篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいちゃっぷ
9
たぶん作者は魔境そのものよりも、そこへ出かけるまでの準備段階の方が楽しいのではないかと思ってしまった。 中編が2作だが、良く言えば余韻を残して、悪く言えば途中で放り投げて終り。 それでも楽しんで読めました。 250ページ 2012/05/16
魔魔男爵
2
どちらも大長編に、特に2個目はシリーズ化も可能な設定だが、中編として軽く投げ捨ててしまう、正紀の天才性には恐れ入る。荒山徹にアイデア売って続きを書いて貰いたいwアマゾンの怪物に敢然と立ち向かうペルー柳生の物語を読みたいww2011/04/27
いい日
2
2時間で読了。文章が読みやすくてガサガサ読めます。昔のライトノベルみたいなものかなと思います。題材は重厚、語り口はライト、って感じです。(今はどっちもライトですが。)押井監督の語りはこの作家から影響受けているのが分かります。この小説は1983年発表。(この文庫は1987年発行)「「うる星」放送2年目の年。2010/11/19
もっち
2
一話目、うわあそこで終わりかあ 解説の「青い鳥」という喩えになるほどと思った2008/10/21
丰
0
Y-202007/04/17
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