感想・レビュー
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wang
3
倭王の末裔で描かれなかった卑弥呼の物語。そして倭の女王卑弥呼の続巻。北九州統一王国を築いた後、南の狗奴国との関係が膠着化し打開策のため故国南朝鮮への再進出をもくろむ。地盤のない南鮮で地位を確立しさらに魏へ使いして親魏倭王の金印を得るまでの冒険を描く。もちろんフィクションであるが、巫女として数々の窮地を切り抜けて成功そして失敗する姿は冒険活劇として読んで面白い。思えば古代史の物語に興味を持ったのは、この騎馬民族征服説に基づく一連の作品からだった気がする。2018/09/10
洪七公
1
読了1983/12/27