目次
ふるさとの森が戻ってきたら、私の心は喜びの歌を唱う―ウェールズ
赤い竜の国・ウェールズと黒い竜の国・黒姫への神秘的感情―アファン・バレーと黒姫
エチオピアが砂漠化した理由―シミアン高原
1万600坪の黒姫の山林をアファンと名付けた―黒姫
小さな谷の歴史とその未来への夢が語りかけるもの―アファン・バレー
オーストラリア原産のユーカリがスペインにある不思議―ガリシア
巨大なオークの森が消えた―ガリシア
樹齢7200年―ピラミッドより古い杉―屋久島
野ブドウを食べにきてくれたクマ―アファン・バレーと黒姫
ピグミーとマタギ―森の人になるための儀式の共通性―ザイール
クジラをきっかけに自然界のバランスを考える―太地
森、水、クジラ、戦争―すべては密接につながっている―黒姫
〔対談〕日本の自然はいま、どうなっているのか?(宮崎駿;C・W・ニコル)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
129
1989年の作品。巻末には宮崎駿氏との対談を収録。…昔、人と木は仲良しだったんだ。ラピュタの舞台はニコル氏の故郷、南ウェールズ。侵略された土地に残る書物は、勝者のもののみ。…地球を愛し、自然を守る必要がある。日本は木を切っても砂漠にならない恵まれた国。…激しい風にしなうことはあっても決して折れない。あなたたちこそが希望なのだ。未来を、木々を、森を育てる全てのものと分かち合うのだから、強く育ってほしい。両者は共通してメッセージを発信し続ける。トトロは、懐かい日本の風景、自然の尊さを描き、対談後に公開された。2018/12/31
ゆうぼう
3
宮崎駿つながりで手に取ったが、ああ、懐かしい。CWニコルさん。あれはハムのCMだったか?子供のころの思い出がよみがえる。年齢的にも自然に還ることの大切さがしみじみと感じられる頃なので、とても良かった。少しでも自然に近い環境で残りの人生を過ごしたいと思っているわたしにとってタイムリーだったかもしれない。2022/10/30
ジャンルバルクイネー
1
人間がいかに目先の少しのお金のために、大きな財産を失っているか。エチオピア政府が耳をかさず、今のような砂漠になっているのは悲しい。日本も森林伐採が相次ぎ昔の森に戻るのは無理だか、森を取り戻していくことはできる。トトロ公開前の宮崎駿との対談は貴重だ。この二人の影響で日本は変わっていったのではないだろうか。2023/02/20
未来から来た人間は如何にして未来に帰るのか研究会
0
ちょっと気になるところがチョコチョコ あんまり経済のこと分かってないのかな特にコストについて。 まぁほとんど共感できる。宮崎駿の挿絵もいい。自然を大切に!!2008/11/24