内容説明
ハロルド・ジェニーンは1959年から80年までの20年間、ITT王国に君臨した。ITTを単なる電話電信会社から世界有数のコングロマリットに育てあげたのが、ジェニーンだった。この本は、ジェニーンの苦難に満ちた少年・青年時代からITTを去るまで、いかにして彼が卓越した経営者になりえたのか、いかなる経営を行ったのか、凄まじいまでの彼の決断と統率、なみはずれた計数管理の能力などとともにチリ・スキャンダルまでをも具体的に描きあげた経営者伝。
目次
力の限り努力せよ
第二次世界大戦が終わるまで
鉄鋼会社の経理部長
望まれてITT社長に
苛烈なる牽引車、ジェニーン
反乱鎮圧の技術
エイビスを傘下に収める
国有化の嵐
ABCの合併工作
栄光の時代
完璧な人間はいない
チリ―多国籍企業症侯群
夢の終わり
ジェニーン帝国は消えず〔ほか〕
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- 和書
- ポール・ヴェルレーヌ