内容説明
1982年7月5日、米財務省通貨監督局はオクラホマ・シティにある小さな銀行ペン・スクエアの破産宣告を行った。その結果、シアトル・ファースト銀行は連鎖倒産に追い込まれ、シカゴのコンチネンタル・イリノイのような大銀行も倒産同然の憂き目にあった。さらには、チェース・マンハッタンですら大きく動揺した。この大恐慌の再来を思わせる倒産劇は全米銀行界を震憾させたが、著者はこの事件の経過を調査報道の手法で追及、事件の詳細を白日のもとにさらけ出した。本書は、1985年度のベスト・ビジネスブック・オブ・ザ・イヤーである。
目次
幕が下りたあと
主役のプロフィール
もう一人の主役ヘフナー
J.D.アレンとカール・スワン
パターソン、入社する
過熱した投資熱
花ひらくアレン企業群
破産宣告
バンカーたちの苦闘が始まった
アレン、破産する
過去に生きる男カルペッパー
裁く者、裁かれる者
ライトルに与えたダメージ
野望の火は消えず



