現代中国文学選集 〈7〉 王安憶 王安憶

現代中国文学選集 〈7〉 王安憶 王安憶

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784193039467
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0097

内容説明

「古き良き農村」が、なぜ―。小鮑荘は中国の原風景とでもいうべき、のどかな農村であった。もちろん、どの家にも、それぞれの不幸や悲しみがあり、時には村全体が洪水に襲われるという、とんでもない事態さえ起こったが、それでさえ、この村の眠るようなのどかさを破るものではなかった。ところが、その洪水も変えることのできなかった村の空気を、少しずつ、しかし徹底的に変えはじめたのが「言葉」だった。村の中学出の男が、洪水の際に身を挺して人命を救った少年の美談を新聞に投書したことから、村に乗り込んできた取材記者たちを相手にしているうちに…。僻村に見る人間模様。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroko

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阿蹺略伝が一番面白かった。障害があるので甘やかされて、肥大化した自意識を持つ主人公が、時代の波に揉まれながら浮き沈みしている様子が興味深かった。長ずるに従い、自己否定的になっていくものの、最後の大舞台で涙をこぼすシーンが印象に残った。2014/11/18

Hiroko

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阿蹺略伝が一番面白かった。障害があるので甘やかされて、肥大化した自意識を持つ主人公が、時代の波に揉まれながら浮き沈みしている様子が興味深かった。長ずるに従い、自己否定的になっていくものの、最後の大舞台で涙をこぼすシーンが印象に残った。2014/11/18

Eu

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「小鮑荘」:「序章」「終章」に「もうひとつの序章」「もうひとつの終章」が並置される。正史と野史。被災地の美談が被災地ほったらかしで一人歩きして被災地そのものを食っていくような話だと思った。117や311でもありそうなリアリティ。小村を襲った災害で死んだひとりの子どもの死を侵入口にして大きな力が土地の歴史を塗りつぶしていくような怖さ。2022/09/08

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