内容説明
舞台は中国西北部の新疆ウイグル自治区。中央アジア系諸民族の“博覧地”とでもいうべき辺境であり、そこへ「右派という帽子をはずされた右派」として下放した作者が食べ、飲み、働き、眠る日常生活をともにした老若男女の哀歓を綴る。温暖な気候と豊かな水資源、肥えた土地に恵まれて農耕・牧畜・果樹栽培などで暮らす人々にも、恋があり、病妻への悲しい愛があり、異民族間のきしみがある。そこへ吹き込む文化大革命の政治的風雨。ほのぼのとしたユーモアとそこはかとないペーソスをたたえた秀作。
感想・レビュー
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- 和書
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