内容説明
「ナイス・ホリディ」旅行社主催の「道東めぐり、くなしり」3泊4日のツアーは、9月15日に20余名を乗せて羽田を出発した。一行中には、推理作家の氏家周一郎・早苗夫妻と、3か月前の同社の「道南めぐり」ツアーに参加した3組の夫婦たちもいた。その1日目の阿寒のホテルで三谷美津雄がサウナの中で死んでいるのが発見された。解剖の結果、他殺と判明。楽しかるべき旅が、連続殺人事件に発展してゆく。その裏には、3か月前に登別市でおこった信用金庫強盗事件に端を発してるのではないかと推理した氏家は…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ふう
7
私が今までに読んだ中町作品はすべてプロローグにもう一度戻りたくなる。本作もなるほど3ヶ月前か、犠牲か…と再読して納得。最初はぼんやりしていた男と女の顔が、徐々にではなくいきなり焦点が合ってはっきりする。うまく騙された余韻を楽しめるのは相変わらず(やられた感はちと低めだったけど)。なんて言うか、上手く二時間ドラマにしたらすごーく二時間ドラマの質を上げそうな話。文中で主人公の推理小説家が書いた「佐渡金山殺人事件」を読んだ男に「例によって、題名がちょっと無神経」とか言わせる中町先生が素敵w(実際あるのねこれ)。2016/03/07
コマンドー者
0
中町氏の氏家シリーズの2作目。連続殺人が発生しているのに普通に続く観光ツアーの設定が凄いが、中身もクローズドサークルものなのに二転三転する展開が複雑で、氏の拘りが感じさせられるなかなかの意欲作で最後まで楽しめる。2024/02/26




