内容説明
マッカーサー元帥厚木上陸からサンフランシスコ条約発効までをＧＨＱ上層部の暗闘と日本人の戦後生活を結んで綴る占領外史。
目次
第１部 マッカーサー紀元の日本列島（東条さんの右手；金庫から出たゾルゲ；スト破り候補；マッカーサーのヨット ほか）
第２部 ニューディーラー好みの中道政権（スト記者罷り通る；スパイ狩り時代；ヒロポンの夢；日本脳炎；ああ新憲法 ほか）
第３部 冷戦から熱戦への兵站基地（レッドパージ時代へ；将軍からの政治資金；被占領国の家；曲り角 ほか）
第４部 与えられた自由への訣別（力には力を；マッカーサー解任；日本人は１２歳；サンフランシスコの鐘；沖縄に独立を ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
2
大正９年生れ、戦中の北京で新聞記者、戦後は雑誌編集者を経て国際スパイ小説などものした作家の占領時代回顧／マッカーサーは電話嫌い、大統領からの帰米報告要請にも応じなかった。まるで東洋君主のよう。人目に触れるのは米大使館からの出退勤のときだけ／人でも物でも自由に徴用／GHQ内の赤狩りに、憲法草案起草の民政局員も多く含まれていた／「新憲法は国民に支持された」は大嘘、当時の『TIME』にさえ物真似憲法（アメリカ独立宣言などから切り貼り）とからかわれた／’５６に在日米軍のあるうちは自主憲法は不可能とした社会党の正論2022/10/26
