内容説明
「道徳」諸業で学び得るものは、システムである。気持ちではない。しかし、本書の中で「システム」の意味は、まだ動揺していて不整合である。この概念の不明確さを批判すれば、道徳的判断の構造がより明確に見えてくるはずである。
目次
1 「資料」とは何か(「道徳」授業の一般的傾向;文章としての資料;資料の読みかた;意志決定のための条件;生命の意義 ほか)
2 「道徳」授業は、何が出来るか(人柄;気持ち;言葉による抽象の型;徳目と寓話;学習内容としての「システム」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yusuke Kitada
0
道徳の資料は不十分。そこから何が考えられるかということが大事。昔の本ですが、今にも繋がることも多いと思う。2016/12/08
ソーシャ
0
教育学者の先生が当時の道徳教育を痛烈に批判した本。多少言い過ぎな面がありますが、徳目主義の枠組みに縛られるのではなく、必要な事実を知った上でよりよい方法を考えるべきという主張は頷けるものがありますね。2014/08/03
ジャーマン♪
0
発問、問いの批判はもっともであるように思う。子どもたちは資料をどう読むのか?何を考え合う授業にしたいか?を意識したい2014/04/29