内容説明
同和教育をめぐって多様な議論がある。遠慮のない議論は、次の段階へと発展する新鮮なエネルギーを供給してくれるが、それも真摯で具体的な提案が伴った場合に限る。同和教育「曲がり角」論、「形骸化」論を見聞する今日、同和教育の内実を見直し、再構築していくための一石になればということでまとめたのが本書である。
目次
1 人権・部落問題学習の前提と原則(「差別の現実から学ぶ」を考える;「差別の現実」を学習する―身元調査をめぐって;人権・部落問題についての認識状況;人権・部落問題学習と教材;人権・部落問題学習のめざすもの)
2 人権・部落問題学習のキーワード
(「身のまわり」の問題;地域学習の課題;人権・部落史学習の課題;社会生活と差別;学習課題)