- ホーム
- > 和書
- > 教育
- > 教育問題
- > いじめ・非行・不登校・引きこもり
内容説明
総合的な学習と美術教育が出会うことによって果たして相乗的な学習の効果を発揮できるようなものになり得るのであろうか。従来、人間形成を標榜しながら、美術教育に関わる教科としての図画工作や美術が、子どもたちの自己表現力や個性を育み得たのだろうか。作品主義という言葉に代表されるように、技術主義的側面が強調され、造形学習の過程や子どもの内面的育ちを見逃してきたことはあながち否定できない。総合的学習との関わりの中で子どもの視点に立つ美術教育の意義を問い続ける責務を我々は負っているといえよう。本書のねらいは、こうした問題意識に基づいて、総合的学習の中で子どもたちが様々な事象に出会い、問題を見つける過程での学習をどう関連づけ対処していくのかを美術教育の固有の価値を見据えながら考えていく契機とすることである。
目次
第1章 総合学習と美術教育(子どもの感性に根ざした総合学習;美術教育を窓口にした取り組みに向けて)
第2章 総合学習のデザイン