内容説明
人間と人間との関係の中で、互いの立場や考えを尊重しながら、言語を通して適切に表現したり理解したりする力、いわゆる「伝え合う力」を育むことが国民的に重要な課題であると考えられる。この課題の解決は、国語科教育に課せられた重要な責務である。児童一人一人が「伝え合う力」を獲得し、自分の言語行動に自信を持ち、さらに、他者の思いを汲み取ることのできる豊かな心を持ち、変化の激しい21世紀を堂々と生き抜いて欲しいと思う。本書は、この重要な課題の達成をめざし、実践研究に積極的に取り組まれている先生方の英知を結集し、作成したものである。
目次
1 伝え合う力を育てる6年生の基礎的技能ワーク(場面の様子が伝わるよう音読する・聞く;三種類の敬語を考えて書く・聞く;大事なことを落とさないように招待状を読む・書く ほか)
2 伝え合う力を育てる6年生の基本的能力ワーク(隣の学校の六年生に自己紹介をする;お世話になった方にお礼の手紙を書く・読む;知っている話を音読する・聞く ほか)
3 伝え合う力を育てる6年生の統合発信力ワーク(漢字文化のよいところを伝えよう;人の心と心を結ぶ葉書(手紙)を考えよう
子どもの詩で子ども文化を考えよう)
著者等紹介
瀬川栄志[セガワエイシ]
現在、中京女子大学名誉教授、全国小学校国語教育研究会名誉顧問、日本子ども文化学会会長、全創国研名誉会長、21世紀の国語教育を創る会代表。1928年鹿児島県に生まれる。東洋大学国文学科卒業。鹿児島県・埼玉県・東京都の公立学校教諭、東京都教育委員会指導主事、東京都墨田区立立花小学校・中野区立上鷺宮小学校・同鷺宮小学校長を歴任。その間、文部省教育課程教科等特別委員・教育課程調査研究協力者並びに副委員長。学習指導要領指導書作成委員、NHK学校放送教育番組企画委員。現在も全国的規模で授業理論の確立に活躍中
倉光浄晃[クラミツキヨアキ]
現在、全国小学校国語教育研究会顧問、全日本言語教育学会副会長、機関紙「新国語点描」主宰者。1930年鳥取県に生まれる。鳥取大学鳥取師範学校卒業
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- 和書
- 毛沢東 角川文庫