内容説明
アニマルパスウェイとは、動物たちがわかる歩道橋です。人間の都合で道路をつくると、むかしからそこにすんでいた動物たちは、森の中を自由に行き来できなくなってしまいます。その結果、エサがある場所に行けなくなったり、オスとメスが出会えなくなったり、とても困ってしまうのです。そんなヤマネやリスの言葉を伝え、研究と実験をくりかえして、動物を救うための橋を作った研究者たちの感動の記録!
目次
プロローグ ヤマネの不思議
1章 ヤマネの森の四季
2章 ヤマネの危機とヤマネブリッジ
3章 仲間との出会い
4章 アニマルパスウェイ開発の歩み
5章 みんなに知らせよう
6章 みんなで守ろう(仲間づくりと交流)
7章 日本と世界に広げよう
著者等紹介
湊秋作[ミナトシュウサク]
1953年和歌山県に生まれる。都留文科大学卒業。兵庫教育大学大学院学校教育科修士課程修了。京都大学理学博士。24年間小学校教師として田んぼの保全や田んぼ水族館での教育などをはじめとした環境教育、原体験教育を展開し、湿地の保全と利用に情熱を注ぐ。現在、関西学院大学教育学部教授。ヤマネの総合的研究と国内外のヤマネの研究のネットワーク作りをライフワークとしている。ニホンヤマネ保護研究グループ会長、アニマルパスウェイと野生生物の会会長、やまねミュージアム館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yamakujira
3
道路で分断された森をつなぐ小動物用の歩道橋をアニマルパスウェイと呼ぶそうだ。著者は和歌山県の小学校教師から、ヤマネ研究が高じて清里のやまねミュージアム館長に就任、アニマルアスウェイの普及に励んでいる。道路への動物の飛び出しは、動物が死傷するのはもちろん、大型動物なら衝撃で、小動物でも回避操作で人身事故が起きうるから、アニマルパスウェイへの誘導は動物保護にも事故防止にも有効だと歓迎できる。でも、これは既存道路の改善にはいいけれど、無駄な道路整備のエクスキューズにされるのが怖いな。 (★★★☆☆)2021/04/25
げんさん
1
元小学校教師だからこそ書けた児童書風学術書2020/11/10
くま美
0
小動物を救うことは、人間の生活も豊かにする。環境破壊や多様な生き物との共存を学べる。児童書だが、大人にも読んでほしい。2020/03/19
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