内容説明
本書は、我が国のトラディショナルな文化領域(和文化)に関する価値・歴史・技法などをQ&Aの形式で先生方だけでなく子供たちも体得できるように解説しています。これらの解説が、和文化への新たな問題関心を誘発します。例えば、世界無形遺産として認定された能楽や文楽のすばらしさは?三月三日と五月五日などの五節句を行う理由は?牛蒡を「牛の傍ら」と表記するのは?町家の坪庭は何のため?赤穂浪士の隊員の養父が円周率の計算をしたというのはホント?ORIGAMIとBONSAIは世界で通用する?日本刀の製作技術がドーバー海峡を貫通させた?セミクジラの髭を使用する小ザルは何の仕掛け?なんば走法が世界新記録を生み出すのだろうか?和紙作りの技術が自動車生産のどの過程で活用されているのか?本書の活用によって、トラディショナルな文化がインターナショナルな文化も創りだす力に気づくだろう。
目次
“儀式”の基本を体得するQA
“衣服”の基本を体得するQA
“食事”の基本を体得するQA
“建築”の基本を体得するQA
“道具”の基本を体得するQA
“算術”の基本を体得するQA
“遊戯”の基本を体得するQA
“文芸”の基本を体得するQA
“話芸”の基本を体得するQA
“工芸”の基本を体得するQA〔ほか〕
著者等紹介
中村哲[ナカムラテツ]
1948年に神戸市に生まれ、兵庫県立長田高校卒業。広島大学文学部哲学科から広島大学大学院教育研究科を経て1975年4月に秋田大学教育学部に赴任。1985年4月から兵庫県教育大学学校教育学部に在職。現在、兵庫教育大学学校教育学部教授。2001年から和文化教育を提唱。全日本居合道連盟教士八段(伯耆流)
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