内容説明
教育の研究は、究極的には「よい授業」をつくりだすことを目的にしている。著者らは、1975年よりチームを組んで、小・中学校の教育現場で「よい授業」をつくりだすために研究をしてきた。「よい授業」とはどんな授業をいうのか。算数・数学の「よい授業」とはどんな授業か。―この疑問が本研究の動機である。本書は、すでに刊行の、『図形の論証指導』(1987年・明治図書)、『確かな理解をめざした文字式の学習指導』(1997年・明治図書)の研究を通して得られた知見に基づき、「抽象概念形成に関するよい授業」のあり方の研究に取り組んだ成果である。
目次
第1章 これまで行われてきた授業
第2章 算数・数学授業の研究の動向
第3章 抽象概念形成に関するよい授業
第4章 よい授業を行うための『微視的研究』の実際
第5章 授業の実践的研究