内容説明
算数の授業で大切なことは、子どもが自分の考えを他の子に知らせることと同時に他の子の意見を聞くことである。よい授業には、問いの構成、子どもに合わせた柔軟な授業展開、お互いの意見を認め合い、意見交換をする、子ども同士の相互作用を活性化させるといった、子どもの実態に根ざした教師の活動が必要である。本書は数学的な思考力・表現力の育成について、教師の問い、教材の価値、子どもの学び合い活動という視点から述べている。
目次
第1章 教師の授業力と算数授業(子どもの表現を鑑賞する力;子どもの感想を解釈する力 ほか)
第2章 教材研究の本質(教材研究の意味;小数と分数の概念 ほか)
第3章 学び合う授業の構成(学び合う授業の特徴;学び合う授業と問題解決型の授業 ほか)
第4章 数学的な思考力・表現力の評価(書く活動による評価;ノート記述からの評価 ほか)
著者等紹介
中村享史[ナカムラタカシ]
1955年生まれ。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。東京学芸大学附属世田谷小学校、山梨大学助教授を経て、山梨大学教授(教育人間科学部)。研究テーマ:数学教育における「書く活動」に関する研究、授業研究の役割に関する研究。所属学会:日本数学教育学会常任理事。日本科学教育学会。National Council of Teacher of Mathematics(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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