内容説明
少人数あるいはTTの加配の教員を加えて、どのように指導体制を組織し、どのような単元指導計画を立案すれば、学習者の主体性を尊重し、一人一人に合った教育へと近づくようなコース別指導・TTができるか。この問いに1つの明解な答えを出すことが本シリーズのねらいである。「理論編」は、少人数担当者及び研究主任必携の内容となっている。
目次
第1章 算数教育の現状と課題―個性を生かした教育への転換(基礎・基本の確実な定着;個人差に応じる指導―フロンティアスクールのねらい ほか)
第2章 学力向上のための基本構想―進みつつある学校改革(「一人一人の学力」を向上させるために―目的の共通理解;校内の指導体制の確立と保護者の意識改革 ほか)
第3章 効果的なコース別指導/TTの在り方(算数科の問題解決指導―ホンモノの学力をつける;補充的な学習の指導と教材開発 ほか)
第4章 新しい評価の工夫と学力の在り方(新しい評価の在り方と工夫;コース別指導における評価の在り方 ほか)
著者等紹介
伊藤説朗[イトウセツロウ]
昭和15(1940)年12月21日東京都に生まれる。豊橋市の小学校、中学校を経て、愛知県立時習館高等学校を卒業し、愛知学芸大学(愛知教育大学の前身)中学校教員養成課程・数学科に入学する。昭和38(1963)年に同大学を卒業し、愛知県立豊橋商業高校、愛知県立豊橋工業高校の数学科教員を9年間勤める。昭和47(1972)年に高校教員を退職し、東京教育大学(現在の筑波大学の前身)大学院教育学研究科に入学し、再び数学教育の勉強を始める。昭和52(1977)年に同大学院博士課程を単位取得退学し、熊本大学教育学部に講師として就職する。昭和54(1979)年に文部省初等中等教育局調査官に転勤し、小学校算数科の教育について実証的な研究を行う。そして、昭和59(1984)年に東京学芸大学に助教授となり、平成2(1990)年に同大学教授に昇任、平成16(2004)年に退官、名誉教授となる。現在、日本数学教育学会副会長、新算数教育研究会会長である
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